ティアン・ホッケン寺院(Thian Hock Keng Temple)
海の女神、天后聖女が祀られている寺院。
シンガポール最古の中国寺院です。現在の寺院ができたのは1839年から1842年の間のこと
ですが、実際にはその前の1821年、つまりラッフルズがシンガポールに上陸して2年後に既に
小さな廟が建てられており、この場所自体は非常に古いということになります。名前が示すとおり、
ここはもともと福建人のお寺です。当時シンガポールに中国から渡ってきた人たちの半分程度は
福建人だったそうなのですが、特にこの寺院のまわりには多く住んでいたといいます。




以前は赤い紙を買って線香を買ってお参りし、このうち赤い紙はお金の代わりに燃やして、
天に捧げるために用いられたらしい。しかし煙で建物が汚れるので改築と同時に無くなった
らしい。
お参りの方法は日本とは違って、線香を両手で握って、上下に振ってお参りし、その後に
線香を上げるという順序。
また神様の前ではひざまづいてお参りするので、膝をおくためのクッションがおいてある。



正面中央の「媽祖」
ここの寺院は道教寺院であるといわれますが、元来中国人の信仰は多種多様な神仏を取り込んでいることから、
必ずしも道教寺院とはいえない面があります。実際に、この寺院では数多くの神仏が祀られています。このうちで、
主神は「媽祖」といわれる神様で、別名を「天后聖母」といい、伝説の女神で、船乗りの娘だった「媽祖」がある日、
父親の船が嵐で海に沈んでおぼれているのを夢に見て、水の精になって海に入り、父親を助けたという言い伝え
があることから、漁師や船乗りの守護神として知られています。ここに安置されている媽祖像は1840年に中国
から運ばれたものだそうです。当時、新天地を求めてやってきた中国の人たちが本土から大切に運んできた様
子を想像すると、何ともいえない感慨があります。改修工事中は、道を挟んで向かいにある小さな仮の建物の中
に安置されています。ちなみに、ここの建物の屋根の装飾や龍の彫刻などの素材も中国から運び込まれたもの
だそうです。


「媽祖」の右隣を見ると、朱の幕に「関聖帝君」と書かれています。これは三国志の英雄の関羽。
シンガポールの寺院の中でもポピュラーな神様で、戦争、富そして文学の守護神として祀られている。
左隣は「保生大帝」、これもシンガポールではポピュラーな神様。
本堂奥のお堂
正面に祭られているのは「観音仏祖」、左隣の「月亮媽」は縁結びの神様として知られ、結婚しない娘を
心配する母親がよく来てお参りをするそうです。右隣はTai Yang Gong(太陽神)
本堂向かって右にある「孔子」
ここも受験シーズンになるとたくさんの受験生や親がお参りに来るらしい。

The Sacred Governor Kai Zhang(kai Zang Sheng Wang) ??


お堂の屋根。彩色された瓦がきれい。



2月6日の春節の様子(本寺のHPから)