案内板は「植物に触れないで」
カルロス5世宮殿
ナスル朝宮殿は夏の別荘で生活の場ではなかった。そこでカルロス5世宮殿が王とその家族の生活の場として使用された。王は宮殿を十分に楽しめるようアルハンブラ宮殿のすぐ隣に建設をペドロ・マチューカに命じた。建設は1527年に始まり、終わったのは1957年。宮殿は正方形で建物の正面は幅63m、高さ17m。全
ルネッサンス様式の中で唯一の形である円形の中庭。スペインにおけるルネッサンス様式で一番重要なものとなっている。
1階はドーリス式の石柱、2階はイオニア式の石柱
奥の尖塔はサンタ・マリア教会のもの

ナスル宮殿(palacios nazaries)
カルロス5世宮殿(imp caes karoloⅤ)
メスアールの間(Sala del Mexuar)。ナスル宮殿の中で最も古い部分で、別名「裁きの間」と法廷として機能していた部屋。「Plus Vltra(さらなる前進)」はカルロス1世(神聖ローマ皇帝カール5世)のモットーで現在のスペイン王国国旗にも見られる。
柱は中心部にある4本の柱のうちの1本。かつてはこの柱の上に壮麗な天蓋があり、その下にはマチューカの中庭に向かって玉座が置かれていた。王はここに座って陳情を受けたり、争いごとの判決を下していた。往時のイスラムの刑罰はとても厳格なもので、例えば盗みを働いた者には利き腕の切断や両耳を削ぐなどの厳罰が当たり前のように執行された。
アリタカード(モザイクタイル)の上のアラビア文字は「あなたたちが持っているもの全ては神から生じたものである」と記されている
これはアラビア文字だが、他に神聖ローマ帝国の紋章である「双頭の鷲」もある
メスアールの間の北側にある祈祷室(Oratorio del Mexuar)。
メッカの方向を向いている。窓からはアルバイシンの街並みが見える
メスアールの中庭(Patio del Mexuar)。この中庭は、身分のある者の訴えを聞くための場所だった。奥のコマレス宮のファサードが威圧感たっぷりに立ち塞がっている。中庭の中央にあるレプリカの大理石製の水盤は、丸い襞があり菊の花弁を彷彿とさせる。砂漠の民にとって憧れでもあったオアシスが噴水ではなく水盤なのは、静寂を破る水音を立てないようにとの配慮。オリジナルの水盤は、16世紀にダラクサ庭園へ移されている。 ファサードの右側の扉の枠は少し歪んでいるが、これは当初のままでレバノン杉で造られた船を解体してその一部をリサイクルしたため、船の曲線部分がそのまま残ったものと言われている。レバノン杉は古代から貴重な木材として宮殿や船の建造に使われてきたが、地中海の限られた地域にしか生育せず、現在は伐採により絶滅の危機にある。この2つの門は、左の門を潜れば次の間に進むことがでるが、右の門を潜ると場外へ戻ってしまう。砂漠では方向音痴の人は暮らして行けないため、ここを訪れた人たちは正しい方向感覚を備えているかどうかこの門で試された。  
「生命の樹」のレリーフ。「生命の樹」とは旧約聖書の創世記に登場するエデンの園の中央に植えられた樹で、この実を食べると神に等しい永遠の命が手に入るとされる。「知恵の実」を食べたアダムとイヴをエデンの園から追放したのは、彼らがこの実をも食べて永遠の命を手に入れ、罪の身体のまま永遠に生きることのないようにとの配慮からと言われている。「生命の樹」は「樹」であると共に生命や世界を司る概念としての意味合いも持つ。
コマレス宮 Comares 緑の木はマートル(Arrayanes天人花 )の生垣
アラヤネスの中庭 Patio de Arrayanes 池は南北35m、東西7m、深さ2m

ライオンの中庭(Patio de los Leones)。スペイン南部アルメリア産の124本の大理石の柱が並ぶ。中央部には12頭のライオンの噴水があります。

ライオンの噴水は、水時計の役目を担い、生命の源である太陽の黄道の12を表し、1時には1頭のライオン像が水を吐き出し、12時には12頭の口から吐き出す仕掛けになっているが水は吐き出されていなかった