拙政園(Humble Administers garden) その1

 (1)中国4大庭園の一つ。趣向を凝らした景観は、一歩ごとに変化するといわれる。

  (2)拙政園の地に邸宅が営まれたのは遠く三国時代のことだが、いまの庭園を築いたのは明代

  の御史(ぎょし、役人の弾劾をつかさどる役)王献臣である。彼は役人の不正を不正を厳しく

  取り締まり、その結果しばしば逆恨みを受け、故郷の蘇州に引き込んで庭造りに励み無聊を

  慰めた。

  (3)明代正徳4年(1509)に唐時代文学者 陸亀蒙の邸宅、元時代大弘寺だった旧址に庭園を建

    造した。園名は晋代の<閑居腑>の一節「拙(つた)ない者がまつりごとをするは悠々自適、閑

  居を楽しむことなり」から命名された。 庭園を設計したのは、明時代中国の画壇を一斉風靡し

  た呉門画派のリーダー文徴明。敷地面積は約5万平方メートルで、蘇州で最大の庭園。

  (4)拙政園の特長は自然を取り込んだ伸びやかで優雅な風格を持つ、明代庭園の典型例庭園

    である点。

  (5)庭園は広々とした池を中心に東部、中部、西部の3部分からなり、南部に住居部があり、蘇

  州博物館となっている。

 (6)各庭園部はそれぞれに持ち味が異なる。

   東部:伸びやかで、野の乙女

   中部:優雅にして艶やかな熟女

   西部:ひそやかでしとやかな淑女  にたとえる向きもある。

  中でも中部の風景は優れ、青々とした水面には古木が、柳が、四季折々の花が映え、古式ゆ

  かしい建物や橋が優雅さをかもし出す。西に遠く眼を移せば北寺塔が絶妙の借景となる。

 (7)春から夏にかけては、ツツジ祭り、蓮祭りなどが開催されるが、四季を通じて折々の花が楽しめる。

 

 

 

 蘇州博物館の旧館にあたる太平天国忠王李秀成の

 忠王府の建物がある。

 1860年6月、蘇州を占領した忠王は、 江蘇省南部

 を「蘇福省」と称し、ここを省都として、外国列強が清

 朝に荷担する きっかけとなった2度の上海進攻は、

 ここを拠点におこなわれた。

  

 

   

 

 

 

 

 天泉亭

  拙政園の東部にある。

 2階立てで、ひさしが二重。亭の外側に回

 廊があり、回廊の壁がベンチも兼ね、休憩

 の場所ともなっている。

 天泉亭の名前は、下に年中枯れていない

 井戸があることに由来する。

 

 

 

 涵青亭

  

 聴雨軒

  中園の東南部の小さい庭で、庭には小さい池

  と芭蕉があり、雨を聞く風景として有名。南唐

  時代の詩人である李中の詩“听雨入秋竹,留

  僧覆旧棋(雨が秋の竹林に落ちた音を聞いて

  年取った僧と囲碁の残局を研究する)”が描く

  世界がこれ。

  また、宋時代の詩人の楊万里氏の「秋雨嘆」

  という詩の“蕉叶半黄荷叶碧,?家秋雨一家

  声(蕉葉が半分黄色となり、荷葉が清清しい。

  二軒の家に落ちた秋雨の音が同じ)”かも。

 

将軍門

 左右は複廊といい拙政園を中部と東部に仕切

 る回廊。廊下の壁に25個の精致な彫り窓が飾

 られている。

 

 

 玲瓏館

 (1)蘇州拙政園の中園の枇杷園のメイン建物です。もともと持ち主が本を読む書斎で、とても静寂な場所。

 (2)玲瓏館というのは、宋の時代の有名な詩人の蘇舜欽の詩句”月光穿竹翠玲?”、その昔、この建物の周囲

  には青々とした竹が生えていた。その竹を月光が美しく照らすさまの意

 (3)”玉壺冰”という三字は、南朝の鮑照氏の“清如玉壺冰”詩句からきた。

 

 

   「奇(いとへんに「奇」)秀(いとへんに「秀」)亭」 

   拙政園中園の池の南側にある丘の上に建ってある四角の亭。

   春、夏、秋、冬の四季の景色の一つを特色とする拙政園の四大名亭の一つ。

   亭の名前は、杜甫の詩句”??相??,琳琅愈青?。”に因んで付けられ。亭内の横額に書かれてある“暁丹晩翠

  (暁の朝日、夕方の緑)”は、この亭の風景を物語っている。

 

 遠香堂

 

 

 

 

                                   中央は荷風四面亭

 

  遠香堂

   (1)ここは中園の中心的な建物で、宋代の周敦頤が書いた『愛蓮説』から“香遠益清(花から離れてなおその香

     が際 立つ)”というくだりを引用したのが命名の由縁。

   (2)明清の遺物の黒い石の上に立てられ、拙政園のメイン建物の一つ。建物の一番外側に柱つきの廊下があ

     り、内側に、見通しの良い窓で構成される。もともと園の主人が宴会を開いたり、来客を招待したりする場所

     で、周りの景色を一覧でき、四季おりおりの風景を満喫できる。

 

 

 

 「遠香堂」の脇には「倚玉軒」があり、中には石が置かれており、硬いものでたたくカーンと金属のような音がする。

 

 遠香堂

 

 左は徳真亭 橋は小飛虹と呼ばれる            

  小飛虹

   拙政園の最も有名な見所で、園の南西部の河に渡る廊下式の小さい橋。

   虹の形をしており、蘇州古典庭園の中での唯一の橋式の建物。

その2